薬で改善しにくい振戦に選択肢 切らないFUS治療
パーキンソン病などでみられる「振戦」は、自分の意思とは関係なく手足などが震える症状です。中部国際医療センターの中坪大輔医師は、薬で十分に改善せず、食事や文字を書くこと、仕事など日常生活への影響が大きい場合には、外科治療を専門医へ相談する選択肢があると説明しています。
外科治療には、脳の標的部位を高周波で治療する高周波凝固術や、電極を埋め込んで電気刺激を与える脳深部刺激療法(DBS)があります。さらに近年注目されているのが、頭を切開せずに治療する集束超音波治療(FUS)です。MRIで位置を確認しながら、多方向から超音波を集中させて脳の標的部位を治療します。
同センターでは2024年12月から2026年5月末までに86人へFUSを実施したとしています。入院期間は2泊3日と短い一方、術後にふらつきやしびれが出る場合もあります。また、薬物療法で十分な効果が得られないことや、頭蓋骨の形・厚さなど一定の条件があり、希望すれば誰でも受けられる治療ではありません。
パーキンソン病の震えが強くなったからといって、すぐ外科治療が必要になるわけでもありません。震えの原因を正しく診断し、薬の調整で改善できるかを確認したうえで、症状、生活上の困りごと、年齢や全身状態などを総合的に考えることが大切です。薬だけでは生活上の支障が残る場合には、DBSやFUSを含む治療選択肢について専門施設へ相談することが次の一歩になります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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