ハエの全神経回路を地図化 脳研究を広げる16万個のニューロン
Google Researchやハワード・ヒューズ医学研究所などの研究チームが、雄のキイロショウジョウバエの脳と中枢神経系全体をつなぐ「コネクトーム」と呼ばれる配線図を公開しました。約16万6700個のニューロンと約1億2500万カ所のシナプス接続が記録され、視覚や聴覚、嗅覚などの入力から運動につながる神経経路を詳しく調べられます。
研究では神経組織を薄く切り、電子顕微鏡で撮影した大量の画像から、AIなどを使って神経細胞の形や接続を立体的に再構築しました。公開後には、このデータを利用して「DOOM」や「スーパーマリオ64」を操作させる実験も登場しています。ただし、ハエがゲームを理解して遊んでいるわけではなく、研究者が神経活動とゲーム操作を対応させたシミュレーションです。
パーキンソン病では、ドパミンを作る神経細胞の減少だけでなく、脳内のさまざまな神経回路がどのように変化し、運動や行動に影響するのかを理解することが重要です。今回の成果はハエを対象とした基礎研究で、人のパーキンソン病の診断や治療に直接利用できるものではありません。
それでも、神経細胞を一つずつ見るだけでなく「どの細胞がどことつながり、情報がどう流れるのか」を調べられる技術の進歩は、脳疾患研究の土台を広げます。将来、人の複雑な神経回路を理解するための解析技術や、新しい研究手法の発展につながることが期待されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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