発症10〜20年前を血液で捉える パーキンソン病早期発見へ
パーキンソン病の震えや動作の遅さが現れる10〜20年前から、病気の兆候を血液で捉えられる可能性が報告されました。スウェーデンとノルウェーの研究チームは、血液中で働く多数の遺伝子を解析し、パーキンソン病の「前駆期」に特徴的な生物学的パターンを見つけました。特にDNA修復と、細胞がダメージに対応するストレス反応に関連する遺伝子活動が重要で、最大91%の精度で前駆期を識別できる可能性が示されています。
パーキンソン病では、震えや筋肉のこわばりなどが出る以前から、嗅覚低下、便秘、レム睡眠行動障害、気分の変化などがみられることがあります。しかし、こうした症状だけで将来の発症を判断することはできません。血液による客観的な指標が加われば、リスクの高い人をより早く見つけられる可能性があります。
特に注目したいのは、早期発見そのものが目的ではなく、将来の治療研究につなげられる点です。神経細胞が大きく失われる前に病気を捉えられれば、現在研究されている神経を守る治療を、より早い段階で試す道が開けるかもしれません。
ただし、現時点で一般の人が受けられるパーキンソン病の確定血液検査が完成したわけではありません。今回の結果はより大規模な集団での検証が必要です。将来、症状が出てから診断する医療から、体内の変化を捉えて早期に対応する医療へ進む可能性を示した研究として期待されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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