80代でも速く歩く人は認知機能低下リスクが約半分
80歳を超えても同年代より速く歩ける人は、認知機能が低下するリスクが約半分になる可能性があることが、医学誌「Neurology」に掲載された研究で報告されました。
研究では、80歳以上の約5,000人を対象に歩行速度と認知機能を比較しました。その結果、歩行速度が同年代の上位5~8%に入る「スーパームーバー」と呼ばれる人たちは、約5年間の追跡で認知機能障害を発症するリスクが48%以上低く、認知機能が低下した場合でも進行が遅い傾向がみられました。また、脳画像では記憶を担う海馬の容積が大きいことも確認されました。
研究者は、歩行は周囲の状況を判断しながら体を動かす複雑な活動であり、脳への刺激が多いことや、運動によって分泌される物質が神経細胞の働きを支えている可能性を指摘しています。一方で、健康状態や生活習慣、遺伝的な要因が影響している可能性もあり、「速く歩くこと」が直接認知機能を守ると証明されたわけではありません。
それでも、専門家は「年齢に関係なく体を動かし続けること」が重要だと強調しています。歩行は特別な器具を必要とせず、多くの人が始めやすい運動です。普段の散歩に慣れてきたら、少しだけ歩く速度を上げることが将来の健康維持につながる可能性があります。
パーキンソン病でも歩行速度の低下は病気の進行や転倒リスク、認知機能と関係することが知られています。無理のない範囲で歩く習慣を続けることは、身体機能だけでなく脳の健康を守るうえでも大切な取り組みと考えられます。
詳しい内容は元記事をご覧ください。
出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
この記事をシェア
パーキンソン病とともに生きる毎日を、
生活のリズムから支えるデジタルコンパニオン
知りたい情報をあつめることから、薬・栄養・活動を「その日の時間」に合わせて整えることまで。患者さんとご家族の毎日を支えます。