手術不要の新しい脳刺激療法がパーキンソン病改善に期待
Science Xは、手術を必要としない新しい脳刺激技術「経頭蓋時間干渉刺激(TIs)」が、パーキンソン病の運動症状改善に効果を示したと報じました。
現在、進行したパーキンソン病では、脳に電極を埋め込む「脳深部刺激療法(DBS)」が有効とされています。しかし、外科手術が必要であることや、感染・機器管理の負担が課題でした。
今回の研究では、頭皮の外側から異なる周波数の電流を流し、脳深部の「視床下核」という運動調節に重要な部位へピンポイントで刺激を与えるTIsを検証しました。
研究には早期から中期のパーキンソン病患者30人が参加し、20分間の刺激を受けました。その結果、震えや動作の遅さ(ブラジキネジア)が明確に改善し、約70%の参加者で臨床的に意味のある改善が確認されました。
特に注目されたのは、効果が刺激直後だけでなく少なくとも1時間持続した点です。また、重大な副作用は確認されず、軽い温かさやピリピリ感程度にとどまりました。
研究チームは、将来的に患者ごとの脳構造に合わせた個別化治療へ発展する可能性にも期待を寄せています。
一方で、今回は単回刺激による短期間の検証であり、長期的な効果や継続使用時の安全性については今後さらに大規模研究が必要です。
手術を伴わず脳深部へアプローチできる技術として、パーキンソン病治療の新たな選択肢になる可能性が注目されています。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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