コラム

『“早期診断”の最前線』 第10回

野田

池村先生、今回は「精度」と「偽陽性のリスク」というテーマですね。これまでお話しいただいたように、デジタルバイオマーカーは非常に希望のある技術ですが、やはり完璧ではないですよね。

池村

おっしゃるとおりです。技術が進めば進むほど、“見逃さない力”が高まりますが、その一方で“過剰に拾ってしまうリスク”──いわゆる偽陽性も増える可能性があります。

野田

たとえばどういうケースが想定されるのでしょう?

池村

たとえば歩行データ。運動量が減っているからといって、それが必ずしもパーキンソン病の兆候とは限りません。他の病気、加齢、生活環境の変化なども影響します。同じく、声のトーンが単調になったからといって、すぐに異常とは言い切れないですよね。

野田

つまり、「検出された異常」が“本当に意味のある異常かどうか”を見極めるのが難しいと。

池村

そうです。特に一般の健康な人に対するスクリーニ…

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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