「細胞を移植して、症状が改善した」──その衝撃野田:ニュースを見て正直驚きました。「iPS細胞でパーキンソン病が治る日が近い」って、本当にそんな段階に来ているんですか? 池村先生:今回、京大の高橋淳教授のチームが発表した治験では、iPS細胞から作ったドパミン神経前駆細胞を患者さんの脳に移植して、最大2年の経過観察を行いました。その結果、一部の方ではパーキンソン病の運動症状が明らかに改善し、生活の質が上がったと報告されています。 野田:実際、症状が良くなったというのは驚きです。どのくらいすごいことなんでしょう? 池村先生:たとえるなら「働かなくなった部品を新しいものに交換して、機械がもう一度スムーズに動き出した」みたいなものです。パーキンソン病は脳の中の黒質という場所のドパミン神経が死んでしまう病気。その“欠けた細胞”を、人工的に作って補充する。これが「再生医療」のコンセプトです。 世界の競争:日本 vs アメリカ vs 中国野田…