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嗅覚低下と脳の老廃物に新説 メタボとの関連を提唱

パーキンソン病などで、運動症状が現れる何年も前からみられることがある嗅覚低下。その背景を説明する新たな仮説が、Frontiers in Neuroscienceに発表された総説で提唱されました。研究者らは、肥満、高血圧、糖尿病などを伴うメタボリックシンドロームによって鼻の奥の血管が拡張すると、周囲のリンパ管が圧迫され、脳の老廃物を排出する「グリンパティック系」の働きが妨げられる可能性があるとしています。老廃物が嗅覚に関わる神経周辺から蓄積し、嗅覚障害や認知機能低下、睡眠障害へつながるという考えです。

パーキンソン病では嗅覚低下や睡眠の変化が早い段階から現れる場合があり、こうした症状を一つの仕組みで捉えようとする点は興味深いものです。一方、今回の研究は新しい「仮説」をまとめたもので、メタボリックシンドロームによって脳の排出経路が塞がれ、パーキンソン病になることを人で証明したわけではありません。脳から鼻へ老廃物が排出される仕組みについても、動物研究を中心に解明が進んでいる段階です。それでも、嗅覚、睡眠、代謝、脳の老廃物排出という一見別々に見える要素を結び付けた視点は、早期発見や予防研究の新しい手掛かりになる可能性があります。今後、人を対象とした研究でこの仕組みがどこまで確認されるかが注目されます。

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出典

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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