DBSの効果を左右する「脳のリズム」発見 治療の個別化に期待
パーキンソン病の運動症状を改善する脳深部刺激療法(DBS)について、「脳のどこを刺激するか」だけでなく、「どのリズムでつながるネットワークを狙うか」が治療効果に関係していることがわかりました。ドイツのケルン大学、デュッセルドルフ大学病院、米ハーバード大学医学部などの研究チームが科学誌「Brain」に発表しました。
研究ではDBSを受けた50人、左右合わせて100の脳半球を対象に、埋め込んだ電極と脳磁図(MEG)を使って脳活動を測定しました。その結果、DBSで刺激する視床下核と脳の前頭部を結ぶネットワークが、主に20〜35Hzの比較的速い「高ベータ帯」のリズムで情報をやり取りしていることが判明しました。さらに、このネットワークの結びつきが強い患者ほど、電極を埋め込んだ後の運動症状の改善が大きい傾向が確認されました。
DBSはすでにパーキンソン病の重要な治療選択肢ですが、同じように刺激しても効果には個人差があります。今回の研究は、画像で刺激場所を探す方法と、脳の電気的なリズムを調べる方法を組み合わせた点が特徴です。将来、患者ごとの脳ネットワークとリズムを確認しながら刺激条件を調整できれば、現在の設定では十分な効果が得られていない人にも、より適したDBSを提供できる可能性があります。ただし、今回の成果だけで直ちに治療方法が変わるわけではなく、研究チームはDBSが脳ネットワークを実際にどう変化させるのか、さらに検証を進めています。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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