Salk研究所 老化細胞の弱点を発見し既存薬活用に期待
米国ソーク研究所(Salk Institute)の研究チームは、老化細胞(ゾンビ細胞)が生き残るために重要な酵素「酸性セラミダーゼ」の働きを抑えることで、老化細胞が「フェロトーシス(鉄依存性細胞死)」と呼ばれる仕組みによって除去されやすくなることを明らかにしました。研究成果は学術誌『Cell Death & Disease』に掲載されています。
老化細胞は分裂を止めても体内に残り続け、炎症を促す物質を放出することが知られています。こうした細胞の蓄積は、関節炎や創傷治癒の遅れに加え、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患とも関連すると考えられています。今回の研究では、すでに他疾患向けに開発が進む酸性セラミダーゼ阻害薬を応用できる可能性も示され、新薬を一から開発するより短期間で治療へつながることが期待されています。
ただし、今回の成果は細胞実験による基礎研究であり、ヒトで有効性や安全性が確認されたわけではありません。今後は動物実験や臨床試験を通じて検証が進められる予定です。パーキンソン病そのものを治療できる段階ではありませんが、老化と神経変性疾患の関係を理解するうえで注目される研究成果といえます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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