世界11地域の遺伝子地図が示すパーキンソン病の地域差
国際共同研究「Global Parkinson's Genetics Program(GP2)」は、世界11地域に住む約10万人の遺伝子データを解析し、パーキンソン病に関連する遺伝子変異の分布を詳しく調べました。対象者の約3割はアフリカ、アジア、ラテンアメリカなど、これまで遺伝学研究への参加が少なかった集団で構成されており、世界規模で最も包括的な解析の一つとなっています。
研究では、治療薬の開発対象として注目されているGBA1遺伝子とLRRK2遺伝子が世界各地で重要な役割を果たしている一方、実際に見られる遺伝子変異の種類や頻度は地域ごとに大きく異なることが確認されました。そのため、欧州系集団を中心に作られた遺伝子診断だけでは、他の祖先集団の原因遺伝子を見逃す可能性があると指摘されています。
研究者は、多様な人々を対象とした遺伝学研究を進めることで、より正確な診断や遺伝的背景に応じた精密医療、新しい分子標的治療の開発が進むと期待しています。また、将来の遺伝子を標的とした臨床試験へ、世界中の患者が公平に参加できる環境づくりにもつながる重要な成果だとしています。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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