iPS心筋シート「リハート」9月保険適用へ
厚生労働省は、iPS細胞から作製した心筋細胞シート「リハート」を2026年9月から公的医療保険の対象とすることを決定しました。開発したのは大阪大学発ベンチャーのクオリプスで、重症心不全を伴う虚血性心筋症の患者が対象となります。薬物療法など標準治療で十分な効果が得られない場合に、心臓表面へ3枚のシートを貼り付け、分泌される成長因子などによる心機能の改善を目指します。
初期の臨床試験では8人に使用され、26週後に2人で心臓のポンプ機能が改善し、52週後には4人で運動機能の改善が確認されました。iPS細胞由来製品で懸念される腫瘍形成も確認されていません。一方で、有効性を最終的に証明するため、2033年までに75人を目標とした追加データの収集が続けられます。
今回の保険適用は、5月に保険収載されたパーキンソン病向けiPS細胞製品「アムシェプリ」に続く国内2例目となります。価格は5,320万円ですが、高額療養費制度の対象となるため、患者負担は所得に応じて大幅に軽減されます。
再生医療はまだ発展途上の分野ですが、実際の医療現場で利用できる治療法が少しずつ増えています。パーキンソン病を含む難治性疾患でも、安全性と有効性を慎重に確認しながら、新たな治療選択肢が広がることが期待されています。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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