幹細胞移植で失われたドーパミン神経の再生へ
英ケンブリッジ大学やスウェーデンの医療機関などは、人多能性幹細胞から作製したドーパミン神経前駆細胞を脳へ移植する「STEM-PD」の第1/2相試験結果を発表しました。対象は中等度のパーキンソン病患者8人で、細胞を左右の被殻へ移植し、12か月間の免疫抑制治療を行いました。
7人が12か月の追跡を完了し、細胞製品に関連する重大な有害事象、移植片による異常運動、MRIで確認できる腫瘍形成は認められませんでした。ただし1人が肺感染症で死亡しており、研究者は最大のリスクが移植細胞そのものより免疫抑制にあると説明しています。
今回の試験は主に安全性と実施可能性を確認する初期段階で、治療効果を証明したものではありません。それでも、不足したドーパミン神経を補うことで機能回復を目指す治療が、実際の患者で検証できる段階に進んだことは重要です。今後は36か月まで追跡し、効果の持続性や移植細胞の働きを慎重に確かめる必要があります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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