細胞の中の異常タンパク質を狙う新抗体技術 パーキンソン病治療に期待
抗体医薬は、がんや自己免疫疾患などの治療を大きく進歩させてきました。しかし、抗体は分子が大きいため細胞膜を通過することができず、細胞内部に存在する病気の原因タンパク質には作用できないという大きな課題がありました。
今回、研究チームは脂質ナノ粒子を利用して抗体を細胞内へ運ぶ新しい技術を開発しました。抗体の表面を一時的に加工してナノ粒子へ搭載し、細胞内へ運び込んだ後に本来の抗体機能を回復させる仕組みです。
研究では、炎症に関わるタンパク質や、パーキンソン病の原因物質として知られるαシヌクレインに対する抗体を細胞内部へ届けることに成功しました。マウス実験では肺の炎症を抑える効果が確認されたほか、脳内へ到達した抗体がパーキンソン病関連細胞へ作用することも示されました。
現在のパーキンソン病治療は失われたドーパミンを補う対症療法が中心です。一方で、異常タンパク質そのものを細胞内で直接抑制できれば、病気の進行を遅らせる疾患修飾治療につながる可能性があります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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