早歩きで海馬が成長 記憶力向上の可能性示す研究
早歩きを継続することで脳の記憶を担う海馬の体積が増加し、記憶力向上につながる可能性があることが紹介されました。運動習慣が脳の健康維持に役立つことを示す内容で、認知機能や健康寿命への関心が高まっています。
東京大学名誉教授の北村俊雄氏は著書の中で、早歩きが脳の健康に与える効果について紹介しています。引用された研究では、50歳以上の人を対象に、週3回・約40分の早歩きを1年間継続したグループと、ヨガやストレッチなどを行ったグループを比較しました。
その結果、ヨガなどを行ったグループでは加齢による自然な変化として海馬の体積が減少した一方、早歩きを続けたグループでは海馬の体積が約2%増加したと報告されました。海馬は記憶や学習を担う脳の重要な部位であり、運動によって記憶力の改善も確認されたとされています。
研究では、脳由来神経栄養因子(BDNF)と呼ばれる神経細胞の成長や維持を助ける物質の増加も関連している可能性が示されました。運動によって脳への血流が改善し、神経回路の維持や新たな神経結合の形成を促していると考えられています。
パーキンソン病では運動機能だけでなく認知機能の低下が課題となる場合があります。そのため、有酸素運動が脳に与える効果への関心は高まっています。実際にウォーキングは比較的取り組みやすく、多くの患者さんが継続しやすい運動の一つです。
今回紹介された内容は直接パーキンソン病患者を対象とした研究ではありませんが、適度な運動が脳の健康維持や認知機能の保護につながる可能性を示す興味深い知見です。無理のない範囲で日常的に歩く習慣を続けることが、健康寿命の延伸にも役立つと期待されます。
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本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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出典
公開 2026年7月5日 ・ 更新 2026年7月5日