腸の不調がパーキンソン病の早期サインに?
アメリカのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究チームが、パーキンソン病と腸内環境の関係について新たな研究結果を発表しました。
研究では、パーキンソン病患者271人、発症リスクを高める「GBA1変異」を持つ無症状者43人、健康な対照群150人の腸内細菌を比較しました。
その結果、患者だけでなく、まだ症状が出ていない高リスク群でも、健康な人とは異なる腸内細菌パターンが確認されました。
研究者らは、こうした変化が「病気になった後の結果」ではなく、発症前の早い段階から始まっている可能性があると考えています。
特に注目されているのが、便秘などの消化器症状です。パーキンソン病財団によると、患者の約80%が胃腸トラブルを経験し、その症状は診断の10〜20年前から現れることもあるとされています。
2015年の研究でも、患者では炎症に関わる細菌が増え、腸を守る短鎖脂肪酸を作る細菌が減少していることが報告されていました。
今回の研究でも、食物繊維を多く含む多様な食事をしている人ほど、健康的な腸内細菌パターンを持つ傾向が確認されました。ただし研究者らは、「特定の食事がパーキンソン病を防ぐ」と証明されたわけではないと慎重な姿勢も示しています。
現在、腸内細菌検査は診断法として確立されていません。しかし、将来的には便検査と遺伝情報を組み合わせることで、発症リスクを早期に見つけられる可能性が期待されています。
専門家は、食物繊維、水分、運動を増やすことを勧める一方、サプリメント使用は必ず医師に相談するよう呼びかけています。
近年、パーキンソン病研究では「腸と脳をつなぐ経路(腸脳相関)」への関心が急速に高まっており、今後の予防研究にもつながる可能性があります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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