パーキンソン病研究を支えた脳バンク継続に危機
カナダ・サスカチュワン大学の神経内科医、アリ・ラジプット博士(Ali Rajput)が、46年間続けてきた24時間365日の病理解剖対応を終了すると発表しました。
ラジプット博士は半世紀近くにわたりパーキンソン病研究を主導してきた世界的な研究者です。パーキンソン病患者の脳を死後24時間以内に採取することで、病気の進行や脳内変化を詳しく調べる研究を続けてきました。しかし脳組織は時間の経過とともに生化学的変化が起こるため、迅速な対応が欠かせません。
これまで博士は無償で夜間や休日の呼び出しにも対応してきましたが、高齢となった現在、その負担を継続することが難しくなったと説明しています。また長年にわたり後継者や支援体制の拡充を大学側に求めてきたものの、十分な人員確保には至らなかったと訴えています。
ラジプット博士のチームは500件以上の解剖を実施し、世界的にも貴重なパーキンソン病脳バンクを築いてきました。遺伝子研究や病理研究にも大きく貢献し、多くの国際共同研究の基盤となっています。
一方、大学側は24時間対応可能な組織提供チームが存在し、研究継続に向けた支援も提案していると説明しています。しかし博士は、特殊な知識と経験を持つ人材の育成には長い時間が必要であり、単純な人員補充では対応できないと指摘しています。
今回の記事は2014年の出来事ですが、パーキンソン病研究が患者や家族の協力、そして研究者の献身によって支えられていることを改めて示しています。病気の原因解明や新たな治療法開発には、こうした長期的な研究基盤の維持が欠かせません。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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