パーキンソン病の診察では、症状の詳細、発症時期、進行具合、日常生活への影響などを詳しく聞かれます。医師が診断しやすくなるように、あらかじめ答えを整理しておくとスムーズです。
主な質問内容
タップして詳細をご覧ください
(1) 症状について
- どのような症状がありますか?
- いつ頃から症状が出始めましたか?
- どの部分(片側の手や足など)に症状が出ていますか?
- どんな動作がしづらくなりましたか?(歩行、ボタンを留める、字を書くなど)
- 震えはありますか?どんなときに強くなりますか?(安静時、緊張時など)
- 動作が遅くなったと感じますか?(食事、歩行、仕事など)
- 最近、転びやすくなりましたか?
- 声の大きさや話し方に変化はありますか?(小声になる、聞き取りにくくなる など)
- 表情が乏しくなったと言われたことはありますか?
(2) 非運動症状について
- においがわかりにくくなったことはありますか?(嗅覚の低下)
- 便秘が続いていますか?
- 夜中に大声を出したり、暴れたりすることはありますか?(睡眠時の異常行動)
- 気分の落ち込みや、やる気が出ないことはありますか?
- 疲れやすさや倦怠感を感じますか?
- 立ち上がったときにめまいやふらつきを感じますか?(起立性低血圧)
(3) 生活への影響
- 日常生活(食事、着替え、入浴など)で困っていることはありますか?
- 仕事や家事に支障が出ていますか?
- 外出時に不安を感じたり、転倒したことはありますか?
(4) 症状の進行具合
- 症状は少しずつ進んでいると感じますか?
- 最初に気づいた症状と今の状態に変化はありますか?
- 症状に日によるばらつき(良い日・悪い日)はありますか?
(5) 家族歴・既往歴(これまでの病気)
- ご家族(血縁者)にパーキンソン病の方はいますか?
- これまでに大きな病気や手術をしたことはありますか?
- 頭部を強く打ったことはありますか?
(6) 現在の服用薬
- 現在、服用中の薬はありますか?(お薬手帳があればご持参ください)
一部の薬(抗精神病薬や制吐薬など)は、パーキンソン病に似た症状を引き起こすことがあります。服用中の薬をすべて伝えることが重要です。
診察時に準備しておくと良いこと
症状のメモを持参する
診察では緊張して細かいことを忘れがちなので、次のようなことをメモしておくと役立ちます。
いつから症状が出たか
どんな症状があるか
症状が悪化するタイミング(朝・夜・緊張時 など)
日常生活で困っていること
家族や付き添いと一緒に受診する
家族や介護者は、本人が気づいていない症状を指摘できることがあります。
例:「声が小さくなった」「歩き方が変わった」「表情が乏しくなった」など
診察の流れ
ステップ 1・2:問診と神経診察
1
問診(医師からの質問)
2
神経診察(体の動きをチェック)
ステップ 3・4:検査と説明
3
必要に応じて画像検査(MRI・DATスキャンなど)
4
診断と治療方針の説明
まとめ
パーキンソン病の診察では、症状の詳細や生活への影響を詳しく聞かれます。
「いつから、どんな症状が出たのか」を具体的に伝える
「震え」「歩行の変化」「便秘や嗅覚の低下」などの非運動症状の有無もチェック
服用している薬があれば伝える(副作用で似た症状が出ることもあるため)
付き添いがいると、本人が気づいていない症状を伝えやすい
事前にメモを用意し、スムーズに受診できるようにしましょう。
準備しておくことで、診察当日も落ち着いてお話しできますね。ご家族と一緒に確認するのもおすすめです。
医療監修
池中 建介
大阪大学 神経内科学講座