AIが歩行に合わせ脳刺激を調整、パーキンソン病の転倒予防に期待
台湾の公視新聞網は、スイスの研究チームが人工知能(AI)を活用した新しい脳刺激療法を開発し、パーキンソン病患者の歩行やバランス改善に役立つ可能性があると報じました。
パーキンソン病では、手足の震えや筋肉のこわばりだけでなく、歩行が不安定になったり、転倒しやすくなったりする症状が大きな問題となります。従来の深部脳刺激療法(DBS)は、震えや硬さには効果がある一方、歩行や姿勢の安定といった全身に関わる「中軸症状」には十分な効果が得られにくいとされてきました。
今回、スイス連邦工科大学ローザンヌ校のチームは、患者40人分のデータを使ってAIアルゴリズムを訓練し、脳内の運動に関わる信号を識別する仕組みを開発しました。システムは患者が歩いているのか、座って食事をしているのかといった動作の変化を検出し、数秒以内に最適な刺激の強さへ切り替えることができます。
研究チームによると、4人の患者で試した結果、歩行がより安定し、転倒の予防にもつながる可能性が示されました。治療の特徴は、患者ごとの状態や動きに合わせて刺激を動的に調整する「個別化」にあります。
ただし、この治療法はまだ研究段階であり、今後さらに長期間の臨床試験やシステムの改良が必要です。それでも、歩行障害に悩む患者にとって、AIと脳刺激を組み合わせた新しい治療の方向性は大きな希望となりそうです。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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